マンションの役員・居住者向け保険を本格販売
2015/10/20
株式会社大京アステージは、管理を受託しているマンション管理組合に対し、2015年10月から「マンション管理組合役員向け賠償責任保険」の提案を開始しました。また、管理を受託するマンションの居住者を対象に、マンションライフで起こり得るトラブルなど9種類の補償をワンパックにして安価な保険料で提供する「マンションに暮らす家族のための保険」の発売を、同じく10月から本格的に開始しました。どちらもマンション居住者の視点に立った新発想の保険商品といえます。
管理組合役員への損害賠償請求等のトラブルに備えて
管理組合役員向け保険は、これまでもあいおいニッセイ同和損害保険株式会社が取り扱ってきましたが、マンション管理会社が積極的に管理組合に提案しているとはいえませんでした。
大京アステージは、あいおいニッセイ損保の協力を得て保険商品を見直し、理事長、監事などのマンション管理組合役員が、管理規約に定める業務に起因して法律上の損害賠償請求を受けた場合に被る損害を補償する商品「マンション管理組合役員向け賠償責任保険」の取り扱いを開始することとしました。
既存商品の補償内容に加え、管理組合役員間での損害賠償請求も補償の対象とするなど、大京アステージの要望が反映された独自商品となっていて、区分所有者の管理組合運営への積極的な参画を促す一助にもなることが期待されます。
大京アステージでは、「マンション管理組合運営のリスク管理が可能な体制にある保険代理店として大京アステージが全社的に取り扱い、万が一の備えとして管理組合へ提案を行う。保険代理店として全国規模で取り扱うのは大京アステージが初めて」と説明しています。
おもな補償内容は次のとおりです。
①管理規約に定める業務に起因する損害賠償請求
②弁護士相談費用（事前に保険会社が認める妥当な費用に限る）
③情報漏えいに起因する損害賠償請求
管理組合の規模（戸数）により保険料は異なり、50 戸以下の場合は年間2 万円となります。また、支払限度額は500 万円の定額を予定しています。
マンションライフのトラブルに備えた居住者向け新保険
大京アステージは、多様化する管理組合や入居者のニーズに応え、管理組合運営やマンションライフのサポート機能を充実すべく、個人向け保険新商品の開発にも取り組んでいます。
「マンションに暮らす家族のための保険」（通称「ちょいとこどり」）は、大京アステージとアイアル少額短期保険株式会社が共同開発した商品です。
分譲マンションはストック戸数が600 万戸を超え、約1500 万人が暮らすにもかかわらず、マンション居住者向けの保険商品は乏しく、一戸建てと異なるマンション特有のトラブルが発生しても、保険適用外となるケースがありました。
また、火災だけでなく、昨今の異常気象や自然災害により家財が被害を受けることも想定される中、家財保険の加入は半数以下にとどまっているものとみられます。
大京アステージでは、「こうした状況をうけて、管理担当者の経験を通じてマンションライフで起こり得るトラブルを集め、日常生活で考えられるリスク補償も加えて、アイアル少額短期保険とともにオリジナルの保険を開発した」と新商品の狙いを説明しています。
おもな補償内容は次のとおりです。
①生活音などで近隣の方とトラブルになった場合の訴訟や弁護士相談に要する費用
②窓ガラスなど共用部分を破損してしまった場合の修繕費用
③蜂や鳥がバルコニー等に巣を作ってしまった場合の駆除費用
④孤独死などが起きてしまった場合の清掃や後片付けに要する費用
⑤ストーカーに付きまとわれた場合の防犯対策に要する費用
⑥キャッシュカード等が不正使用されて損害を被った場合の費用
⑦漏水などの事故を起こしてしまった場合の被害者への賠償費用
⑧火事や漏水で家財が損害を受けた場合の費用
⑨ケガや特定感染症で入院した場合の費用
①～③は大京アステージが長年のマンション管理業務経験から補償対象としたもので、とくに③は保険商品として初の補償内容。また、⑧は生活再建に必要な主要家財に限定する保険業界初の特約（例：ゴルフクラブや宝石は対象外）を付帯して保険料を低減する合理的な発想を採用したといいます。
「ちょいとこどり」は、「ちょっとずつ、いいとこどりした手軽な保険」を意味し、インターネットを通じた申し込みや1 年ごとの自動更新で手続きも簡単。保険内容だけでなく、まさに″合理的″な新・保険といえるでしょう。
