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維持管理MAINTENANCE

大京の「スマートマンション」続々と販売開始(2/2)

2014/7/8

前ページからの続き)

多様化するスマートマンション

ライオンズマンションのスマート化は、電力一括購入システムとMEMSを導入し、マンション全体と各住戸の電気使用料を見える化するスマートメーターを標準装備して連携させることで、居住者のエネルギー消費への関心を高めるとともに電力逼迫(ひっぱく)時の消費抑制を図り、約15%程度の電気使用料金の節約をめざすといいます。

このスマートマンション化の第1弾となった「ライオンズ王子ステーションライズ」(東京都北区、14階・64戸、2015年1月入居開始予定)は、このほか先進型複層エコガラスや高効率TES熱源機「エコジョーズ」、保温浴槽、節水型トイレなどを採用。住宅性能評価書の温熱等級(省エネルギー対策等級)を最高の4等級とする高断熱・高気密仕様を実現しました。

また、経済産業省のスマートマンション導入加速化推進事業による「スマートマンション」としても認定されました。認定マンションを対象とする評価は“4つ星”で、「エネマネ」(MEMS導入など)、「DR」(ディマンドレスポンスによる節電要請)、「独自料金」(節電による電気代削減メニュー)、「創蓄連携」(太陽光・蓄電池等による非常時の電源確保)の4項目で星印を獲得。ちなみに、もう1つの「家電制御」(エアコンや照明の遠隔制御)は、制御のプロトコルに「ECHONET Lite(エコーネットライト)」を採用していないと星印がつきません。

「ライオンズ横浜上大岡ガーデンシティ ザ・イースト&ザ・ウェスト」(神奈川県横浜市、2棟・6階・147戸、2015年2月入居開始予定)では、HDMI端子を活用して家庭のテレビをマンションの電子掲示板として利用できる「スマートコミュニTV」を採用し、HEMSによるエネルギーの見える化の専用ディスプレイを不要としました。スマートコミュニTVは、株式会社ファミリーネットジャパンが提供するマンション一括型のテレビ向け情報配信サービスで、このほか周辺の生活情報やマンション内のイベント、点検・設備交換などの情報配信なども行う予定です。

「ライオンズ久米川駅前」(東京都東村山市、15階・58戸、2015年8月入居開始予定)では、ライオンズマンションとしてははじめて太陽光発電システムの全量売電サービスを導入しました。標準仕様の電力一括購入システムとMEMSに加え、太陽光発電システムから発電した電力をオリックス電力が電力会社へ「全量売電」することで、電気料金をさらに削減することができるといいます。

港北ニュータウンにおける約8600uの大規模プロジェクトとして進行中の「ライオンズ港北ニュータウンローレルコート」(神奈川県横浜市、3棟・7階・221戸、2015年8月入居開始予定)は、自然エネルギーを活用したパッシブデザインを採用し、創エネ・蓄エネ・省エネを促す先進のスマートシステムを融合させることで、次世代環境共生住宅の実現をめざしています。太陽光から電力を創り、電力を蓄電池に貯めつつ井戸水のくみ上げ等に利用。くみ上げた井戸水をせせらぎやビオトープ(生物生息空間)の水源とするほか、植栽の水やりにも使うことで水道料金の軽減を図るなど、マンションの維持・管理コストの軽減にもつながる次世代モデルといえる試みです。

また、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」のひとつである横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)では、2010年から5か年計画で既存マンションを対象とするMEMS導入やCEMS(地域エネルギー管理システム)との連携などの実証が進行中で、今後の進展が期待されます。

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(取材・構成/編集部)




バナースペース

図版 CHART

図1: ライオンズ横浜上大岡ガーデンシティ(ザ・イースト)の電気使用料・電気料金・CO2排出量の「見える化」のイメージ(資料提供: 大京・広報室)

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図2: ライオンズ久米川駅前ではじめて導入した太陽光全量売電サービスのイメージ(資料提供: 大京・広報室)

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図3: 雄大なランドスケープを誇るライオンズ港北ニュータウンローレルコートの全景イメージ(資料提供: 大京・広報室)

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