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維持管理MAINTENANCE

日本最大のマンション建て替えプロジェクトが完成

2013/11/5

東京都都市整備局は、2013年10月16日、5 階建て・23 棟・640 戸の「諏訪2丁目住宅」(東京都多摩市)の一括建て替え事業が終了し、11 〜14 階建て・7棟・1249 戸の新しいマンションが竣工したと発表しました。完成したマンションは「Brillia(ブリリア)多摩ニュータウン」と改称し、東京建物株式会社(売主)と東京建物不動産販売株式会社(販売代理)が、2012年4月から11期に分けて販売を開始。新規に分譲した684戸は、全ての販売期間で即日完売となり、11月から入居が始まります。

建て替え円滑化法を活用、東京都のモデル事業にも採択

諏訪2丁目住宅は、旧・日本住宅公団(現・都市再生機構)が建築し、1971(昭和46)年に多摩ニュータウンで最初に入居が始まった団地型マンションでした。しかし、建物の老朽化が進んだため、2002(平成14)年に制定されたマンション建て替え円滑化法を活用して「諏訪2丁目住宅マンション建替組合」を設立。建替組合が事業主となって、2011(平成23)年から一括建て替え事業が進められ、そのなりゆきが注目されていました。

東京都は、この事業を都や多摩市等が進めている多摩ニュータウン再生の第一歩と位置づけ、「東京都マンション建替え円滑化モデル対象事業」に採択。多数の区分所有者による建て替えに向けた合意形成を円滑に進めるため、都市計画の変更や、建設工事費等の一部助成、仮移転先としての都営住宅の提供などの支援を行ってきました。

東京都の発表資料によれば、今回の建て替え事業は、マンション建て替え円滑化法を活用した事業としては国内最大規模。東京建物の発表資料でも、1973年以降の民間分譲マンションの建て替えとしては総戸数が最多(不動産経済研究所調べ)としています。

東京建物によると、契約者の年齢は30 歳代と40 歳代が中心ですが、約30%は50歳代以上で、多世代型の街づくりが支持されたとのこと。また、現居住地も多摩市が中心ですが、多摩市を除く多摩ニュータウンエリア(稲城市・町田市・八王子市)が約15%、東京23 区が約10%、川崎市が約13%と、広域にわたっています。

建物の老朽化とあわせて居住者の高齢化が課題となっている団地型マンションは全国に多数あり、諏訪2丁目住宅の一括建て替え事業は“団地再生”の成功モデルとして、今後さらに注目を集めそうです。

(編集部)

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バナースペース

図版 CHART

文書: 諏訪2丁目住宅建て替え事業の概要。写真は建て替え後(2013年7月)の航空写真(出典: 東京都2013年10月16日付け報道発表資料

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